2025-11-05
【写真撮影裏側】光と影でつくる、冬のうさぎの世界。
冬のデザインペーパーの撮影で工夫した、
光と影の演出について少し書きました。

先日、新しいデザインペーパー「冬のうさぎとヒイラギのクリスマス柄」を撮影しました。
今回は、クリスマスという年に一度の楽しいイベントに合わせたデザインペーパーなので、
いつもとは少し違う、特別感のある写真も撮りたいと思っていました。
光と影のコントラストで、冬の空気を感じられるような写真にしたいと思い、
いつものショップ用の写真を撮ったあとで、
その「特別な一枚」を撮るために、あらためて撮影のセットを整えました。
やわらかい晩秋の光が、画面の向こう側からそっと差し込む場所にテーブルを置き、
光の入る奥側にリボンや小さな人形を配置して、
それらの影が自然に落ちるように工夫しました。
そうすると、紙の質感や金のインクの輝きが、光に溶け込むように映ります。
小物には、華やかさを添えるためにボルドーのサテンリボンを使いました。
深い赤が白い紙の上で落ち着いたアクセントになり、
全体を少し大人っぽくまとめてくれました。
本当は植物でグリーンを入れたかったのですが、
その日はぴったりの枝ものが見つからず、
代わりに家にあった紙製のリボンで緑を足しました。
思いがけずその質感がやさしくなじんで、
“冬のうさぎの森”のような雰囲気になりました。
優しい秋の光が、一年の終わりの少し切ない気持ちと、
クリスマスを待つうれしさを、
ひとつの画面の中にそっと混ぜてくれたように思います。
こうして生まれた一枚が、今回のメイン写真です。
あの小さな影の中にも、うさぎたちの冬の物語が潜んでいるような気がします。
→ このデザインペーパーはこちら
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