2021-11-17

ペン画の思い出

ロップちゃんの横顔

ペン画を描いていると、中学校のときの美術の授業を思い出します。

中学の美術の授業では、版画、粘土細工、木工、平面構成など、色々な課題をやりました。
もともと小さな頃から絵を描いたり、ものを作ったりするのが好きでしたし、人より少しうまく出来ると自分でも思っていたので美術は得意な科目でした。そんな得意だと思っていた美術の授業で今でも思い出す苦い思い出があります。

中学2年のとき、Gペンと丸ペン(漫画を描くときにつかうペン)と使ってインクで、モノクロの自分で考えた架空の動物を描くという課題がありました。
私は、確かフクロウをベースに猫を組み合わせたような動物を描きました。

ペンは絵の具とは違って、根気よく線を重ねたり点をひたすら描いて絵の黒い部分を表現しないといけないのでとても時間がかかります。しかもその課題では黒くする部分をただの線や点のほかに文字や記号や模様などを使って表現するようにと言われ、黒い部分を描くために模様や文も考えないといけないという感じでただ絵を描くよりもフルに頭を使う課題でした。その代わり製作時間はかなりとられていました。
製作時間が長いと大部分の生徒たちは途中で飽きてしまい、ほどほどのところで完成したことにして製作を終わらせてしまいます。私も、そのとき他の生徒と同じように途中で飽きてきてしまいほどほどのところで終わらせてしまいました。その中で最後の最後まで時間をフルに使って作品を仕上げている一人の女の子がいました。その作品がどんな作品だったのか思い出せないのですが、覚えているのは、その子の作品が自分の作品と比べて、圧倒的に密度と完成度が高かったのです。
その作品を見たとき、私は、なんで自分も最後までやり切らなかったのかと、とても後悔しました。

今でも、ペン画を描くときには、その時のなんとも言えない苦い気持ちを思い出します。

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