
違うことを怖がる空気というものがあります。
なんとなく、そこから外れるのが不安になるような空気です。
人は、違うもの、異質なものを恐れて、本能的に排除したくなります。
異質ということは、危険と感じるからです。
だから、人と違うことをしていたり、違う性質だということを
隠したりすることがあります。
でも、違う視点で見ると、違う、異質ということは、人の印象に強く残るということ。
それにまつわる思い出について、書いてみようと思います。
高校生のころ、バスで遠足に行きました。
帰りのバスの中で、いつも間にか、カラオケ大会のようなものが始っていました。
当時は、ブルーハーツやBOØWYなどが流行っていて、
男子生徒たちは、みんなそういう、日本の曲を選んで熱唱していました。
突然、ビートルズのYesterdayのイントロが流れ始め、
普段、目立たない地味なタイプの男子が、流暢な英語で歌い始めました。
クラスの全員が、
なんで、英語?なんで、こんな古い曲?とポカンとしました。
でも、彼は構わず歌い続けました。
意外にも、声が良かったのと歌がうまかったのも幸いして、
バスの中は、いつも間にか彼に対する尊敬にも似た雰囲気が漂っていました。
そして、みんな口にはしなかったけど、素敵な時間を共有したという満足感がその場に残りました。
次の日から、彼は、ヒーロー、、、、には、なりませんでした。
でも、その前の日までの「ただの地味な男子」ではなくなっていました。
なぜ、彼がその選曲をしたのかは、今でも謎です。
ただ、私の記憶に強烈に残る存在です。
人と違うことをするのは、勇気のいることかもしれません。
でも、それは時に、自分や周りを変える、フックになることもあります。
違うことは、悪いことではない。
何かを変えるきっかけになることもあります。
だから、もし、自分に人と違うところがあっても、
怖がらないで、これが自分って、
自分で思えたらいいのかもしれないなと思います。
奇抜なことをすれば、記憶に残るわけではありません。
記憶に残そうとしてする違いは、たいてい浅くなります。
隠しても出てきてしまう違いがオリジナリティ=個性、なんだと思います。
個性って、きっと宝物です。

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