2025-07-10

AIとの付き合い方

この頃AIが本当に身近になって、私もよく使うようになりました。
今回、AIと付き合うにあたって、印象的な出来事があったので、ブログにして残しておきたいと思います。

私は自分で絵を描いたりするので、生成AIは必要ないと思っていたんです。ある時、以前描いた絵を動画にしてみようと、以前からの方法、Photshopでアニメーションを作ろうと思ってやり始めたのですが、途中で作業の多さにうんざりして面倒になり、やめてしまいました。
それからしばらくしたある日、instagramの広告でadobeのソフトの生成AIを使うと静止画から簡単に動画が作れるという広告をみて、私のadobeのプランでも使えるソフトだったので、挑戦してみることにしました。初めてのソフトはもちろん使い方がわからないので、chatGPTに使い方をガイドしてもらいながら、ソフトを操作すること30分あまり。
こちらの動画ができました。

元の絵はこちら

あっという間に自分が描いた絵が動画に変身しました。
感動!!!!

ちょうど同じ日にAIとの付き合い方を考える出来事が

午前中にAIを使って楽しい時間を過ごした、その日の午後、AIとの付き合い方を考える出来事がありました。

印刷に使うPDFに不備が、、、
問題のはじまりは、一つのPDFからでした。私が直接受けた仕事ではないのですが、データの不備があるのでどうにかしたいと相談を受けた案件です。
そのPDFは100ページ以上の冊子の印刷用のデータでした。それはお客様支給のデータでした。そのまま印刷の業者に渡したところ、文字部分がノド(印刷用語、本を開いた時に真ん中にくる部分)にかかっているページが何箇所かあるみたいで、そのまま印刷すると文字が欠けてしまう可能性がある。ノドから1.5cm内側に文字部分が入るらないように直してくださいと連絡があったそうなんです。その人は印刷屋さんの方で直せないか聞いたのですが、それはできないと言われてしまいました。

私は、以前、印刷会社でデータを作ったり、直したりする仕事もしていたので、相談を受けたという流れです。

詳しく話すと長くなるので、ざっくり書きます。

最初は100ページのうち、どこにその文字が欠ける箇所があるのかわからないので(ぱっと見、微妙なんです)全体を動かしてノドから逃がそうと考えました。元のPDF上でその作業をやろうと思ったのですが、ちょっとわからないことがあったので、chatGPTに相談して進めることにしました。chatGPTにガイドしてもらってアプリを操作しようとしたのですが、chatGPTが指示してくる内容がアプリ上になかったりして、上手くいきませんでした。挙句、アプリがフリーズして、私も力尽き、その日は終了にしました。

一晩寝て、頭がリフレッシュしたところで、作戦を変えて臨むことにしました。全体を動かすのではなく、まずい箇所を見つけて、そこだけ修正して、元データと差し替えることにしました。
前の日は、その箇所を見つける効率的な方法を思いつかなかったので(手間のかかる方法なら思いついていましたが、面倒すぎて)後回しにしていました。

寝た後で頭がスッキリしていたので、効率的に探しだす方法を閃きました。PDFを一旦、全ページ画像に書き出して、Illustratorに貼り込んで、仕上がりサイズのアートボードに対してノドから1.5cmのところにガイド線を引き、PDFの画像を一枚一枚当てて、探し出すという方法です。(InDesign があれば、この作業も数分で終わるのは最初からわかっていたのですが、InDesign を持っていないため、迷走しました)

この方法で、修正が必要な箇所を確実に見つけ出すことができ、無事解決しました。

今回学んだこと

今回の問題は、全ページをノドから文字を逃すことではなく、ノドにかかっている箇所を修正するというゴールを修正することで解決できました。
最終ゴールは、文字が欠けることなく全ページきちんと印刷できるデータを用意するというのがたどり着きたいゴールでした。そこに行くためにどういう方法で解決するのか、全ページをPDF上で動かすのか、一部の文字がかけそうなページだけを直すのか。人間はどの方法でやるのかを選び、その方法はAIに教えてもらう。


私たち人間はゴールの設定をしっかりしてから、AIに相談するという付き合い方が上手く付き合っていける方法なのではないかと考えました。ゴールが決まっていないで、相談すると、ぐだぐだになって、いつまで経っても解決できない沼にはまりこんでしまいます。

AIが出てきてから、仕事がAIに奪われるとニュースなどで話題になっていますが、正しいゴールの設定、問題解決の方法の閃きなどは、まだまだ人間のほうが得意なのではないかと私は思います。言われたことを実行するのはAI。行先を決めるのは人間。

AIに仕事を奪われないようにするには、自分で行先を決めることができる人間になること。
それができれば、AIはとても頼り甲斐のある存在になるはずと今回の件で実感しました。

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